イギリス海岸に行ってきました
岩手に出張の帰りの飛行機の搭乗まで時間が余ったので、花巻駅の近くにあるイギリス海岸に行ってきました。
イギリス海岸は宮沢賢治がよく訪れたと言われる北上川の川岸のことで、なんとなくイギリスの海岸に似ているから賢治が「イギリス海岸」と名付けました。
実際、地層を見てみると実際に大昔は海岸だったらしいです。
水量が多かった
地層が露出している
川底にはクルミの化石が埋まっています
本来は川遊びができるほどの浅瀬なんですが、訪れた日は前日の雨のせいで水量が多く、「イギリス海岸」というより「ガンジス川」といった感じでした。
北上川の治水が進んでから浅瀬ができることは稀になったらしく、賢治が見たであろう姿を見ることは今ではよっぽど運が良くないとできないらしいですね。
どうしても「イギリス海岸」が見たい人は9月21日に行ったほうがいいかも。
9月21日は宮沢賢治祭ということで上流のダムを閉めて水位を下げるらしいです。
宮沢賢治作品では「虔十公園林」が大好きです。
もちろん「イギリス海岸」も好きです。
宮沢賢治の文書は素っ気ないけど愛情にあふれる東北独特の雰囲気を強く醸し出していて、すごく穏やかな気分になれるんです。
おそらく宮沢賢治は、外見や行動をに見ればただの変人だったのでしょうが、彼の作品を読むにつれ、いかに彼が周りの状況に目を配り、周囲の人に気を配っていたんだろうと驚いてしまいます。
人間や自然を観察し、その行動原理や存在理由を理解しようと努め、一生懸命生きていたんでしょうね。
でもその情熱は生前はごく一部の人にしか理解されず、周りの状況に対してはただただ「雨ニモマケズ」と耐えるしか性格的にできなかったんでしょうね。
旅行や出張でいろんなところを訪れるのですが、その際にはその土地に由来する映画やアニメ、小説を見ることにしています。
そうすればより観光スポットなんかを楽しめますし、聖地巡礼をすることもできるのでおすすめですよ。
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